■　電波時計                   　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　         　　

　　■　JJY 時刻符号（タイムコード）

　　　以下は、タイムコード生成プログラム作成に際しJJYの資料をもとに作成したものです。正しくはJJYのホームページで
　　確認してくだい。

　　　（１）　含まれている情報
　　　　　西暦年（下２桁）、月、日、時、分、曜日、うるう秒情報、時のパリティ、分のパリティ、停波予告情報

　　　（２）　データの形態
　　　　　６０ビットが１フレームとなり（１）の情報が６０秒毎に繰り返しおくられてきます。デジタル信号は４０KHｚまたは６０KHｚ
　　　　の搬送波に出力が１０：１となるようにAM変調がかけられ送信されてきます。

　　　（３）各秒の立ち上がり
　　　　　１秒毎に送られてくるパルスの立ち上がりが秒の始まりです。（パルス立ち上がりの５５％値が標準時の秒となる）

　　　（４）パルス幅
　　　　　送信されてくるパルスのパルス幅には３種類があり以下のように意味が決められています。　　

　　　（５）データ
　　　　　・　西暦年（下２桁）、月、日、時、分、曜日の数値はBCD（2進化10進法）で送られてきます。
　　　　　・　曜日は日、月、火、水、木、金、土が　0、1、2、3、4、5、6　に対応します。

　　　（６）　マーカ信号
　　　　　・　マーカー（M）は正分（毎分0秒）に対応しています。
　　　　　・　ポジションマーカー（P1〜P5）はそれぞれ9秒、19秒、29秒、39秒、49秒に対応しています。
　　　　　・　ポジションマーカーP0は通常（非うるう秒時）は59秒に対応しています。　但し、うるう秒の時は60秒の立ち上がり
　　　　　　　に対応します。

　　　（７）　各データの送られ方
　　　　　　　下記の表は60秒のデータを正分（毎分0秒）から10秒毎に分類したものです。

　（注１）　下記の”時”と”分”の偶数パリティ値がそれぞれ”時のパリティ”と”分のパリティ”におくられてきます。　
　　　　　　　　　
　　分の偶数パリティ値　＝（10分位のBCDのbit2）＾（ 10分位のBCDのbit1）＾（ 10分位のBCDのbit0）
        　　　　　　　　　　　　＾ （ １分位のBCDのbit3）＾（ １分位のBCDのbit2）＾（ １分位のBCDのbit1）＾（ １分位のBCDのbit0）


　　時の偶数パリティ値　＝（ 10時位のBCDのbit1）＾（ 10時位のBCDのbit0）
        　　　　　　　　　　　　＾ （ １時位のBCDのbit3）＾（ １時位のBCDのbit2）＾（ １時位のBCDのbit1）＾（ １時位のBCDのbit0）


　　　　(注)　　　＾　：　排他的論理和（XOR、エックスオア)　 →　1^1 = 0     0^0 = 0     1^0 = 1     0^1 = 1
　　　　　
　　　　＜計算例＞　”52分”の”偶数パリティ値”の計算

　　　　　　　　　　　5　=　0b101
                        2  =  0b0010
                      であるので
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　             　 　　 5    　 2
                  ∴　”52分”の偶数パリティ値　＝　1^0^1^0^0^1^0 = 1